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「私たちは地元の食材、コミュニティ、そして人々とのつながりを大切にし、コモックスバレーやバンクーバー島の素晴らしい食文化を紹介しています」

Locals Restaurant

 

Jonathan Frazier, Chef&Co-Owner, and Sean Poole, GM&Co-Owner

Credits

Photography - HIRO 
Interview - MINA

Locals Restaurant

 

16年以上にわたり、ローカルズはコモックスバレーのダイニングシーンで愛されてきました。2008年の開業以来、創設者でありシェフのロナルド・セントピエールと彼の妻トリシアは、「Locals - Food from the Heart of the Island」というシンプルかつ明確なビジョンを掲げ、地元の土地の恵みを提供してきました。これは、ファーム・トゥ・テーブルや100マイルダイエットといった言葉が広く認識される前からのことです。

 

モントリオール出身のシェフ・ロナルドは、1982年に西海岸に移り住み、コモックスバレーに魅了されました。地元の食材を活かし、地域の農家を支援する彼の姿勢は、ローカルズを地元住民や旅行者の間で人気のレストランへと導きました。2013年、ローカルズは1921年に建てられたコモックスバレーの歴史的建造物「The Old House」へ移転しました。かつてカーク家の私邸だったこの建物は、今ではローカルズの優雅で温かみのあるダイニングルームとして使われています。木製のインテリアや店内に飾られている懐かしい写真の数々がノスタルジックなエッセンスを漂わせながら、レトロモダンな空間を作りあげています。新設されたパティオからは豊かな庭園と静かなプントリッジ川をのぞみ、料理を楽しむための絵画のようなセッティングを提供しています。

 

2023年2月、ローカルズは新たな章を迎えました。新しい地元の才能あるチーム「Fab Four」によって経営が引き継がれることになり、若手シェフのジョナサン・フレイザー、ダレン・ハウレット、ショーン・プール、エリン・ケニーと共にチームを率いています。彼らはローカルズの伝統に新たなアイデアとエネルギーを吹き込んでいます。メニューは「Food from the Heart of the Island」として丁寧にリブランドされ、40以上の地元生産者とのコラボレーションマップが描かれています。地域の多様な風景と生産物を「海と浜辺」「農場と畑」などのカテゴリーに分けて案内されたメニューは、この地域の多様な風景と豊かな食材を連想させ、季節ごとに地元の味覚を提供しています。

 

ローカルズは単なる食事の場ではなく、コミュニティ、伝統、そして、共に分かち合う情熱の物語です。素晴らしい食事と人々をつなぐことに全力を注ぎ続けるローカルズのこれからの進化と成長が楽しみです。

VOICE (V): Localsに関わる前の経歴を教えてください。

 

Sean (S): 私はバンクーバーで生まれ、10歳の時にバンクーバー島のキャンベルリバーに引っ越しました。飲食・ホスピタリティ業界で約20年の経験があります。コモックスバレーで26年以上愛されているアトラスカフェのマネージャーを務めたこともありました。当時、シェフのジョナサン・フレイザーもそこで働いていました。その後、ビクトリアに移り、歴史あるストラスコナホテルを含むダウンタウンの様々なホテルやレストランで働きました。

2年前、妻と共にビクトリアからコモックスバレーに戻った矢先に、アトラスカフェで一緒に働いていたジョナサンとダレン・ハウレットに偶然再会したんです。そこで彼らがLocalsを買収しようとしていることを知りました。当時、私たち夫婦はデジタルマーケティングの事業に集中していたので、彼らの新しい挑戦を応援しました。しかし、その後すぐに彼らからLocalsの新しいロゴ作成の依頼があり、気づけば私たちもこのプロジェクトに完全に関わることになりました!

 

Jonathan (J): 両親がホーンビー島にキャビンを持っていて、幼少期はそこで過ごしました。5歳の時にコートニーに引っ越し、コモックスバレーで育ちました。グーススピットで多くの時間を過ごし、子供の頃からセーリングが大好きで、今でもその情熱は変わりません。若い頃は、よくシャントレルマッシュルームを採ったり、ビーチに行ってシーアスパラガスを集めたりしていました。

人生初のレストランの仕事は、キングフィッシャーパシフィックリゾートの皿洗いでした。すぐにレストラン業界で働くことと、美しい料理を提供する喜びに魅了されました。キングフィッシャーで見習いを終え、その後数年間ビクトリアに移りました。ビクトリアでは、チャーター船「メープルリーフ」の船上シェフとして働きました。この船では、太平洋北西部沿岸の海洋野生生物ツアーを提供していました。その経験は私にとって大きな転機となり、ビクトリアからアラスカまで、特にハイダグワイでの1ヶ月間では、食と自然との深い繋がりを感じました。各停泊地で採れた新鮮な食材を集め、それらを使って料理を作りました。この時期に作った料理は、今まで作った料理の中でも最も素晴らしい創作物の一つです。

その後、2005年にアトラスカフェのヘッドシェフのポジションをオファーされ、そこでショーンやダレンのような素晴らしい人々と働き始めました。

 

V: ローカルズの新しい共同オーナーになった経緯を教えてください。

 

J: 以前からシェフ・ロナルドを尊敬しており、いつか一緒に働きたいと願っていました。その機会が訪れた時、迷わずそのチャンスを掴みました。私はレストラン業界にとって最も厳しいCOVIDパンデミックの最中にローカルズで働き始めましたが、それは挑戦的でありながらもやりがいのある経験でした。シェフ・ロナルドがレストランを売ることを決めたとき、彼は私にレストランを引き継ぐことを提案し導いてくれました。今でも何か質問があれば彼はいつでも相談に乗り、色々アドバイスしてくれます。

 

V: ローカルズにおけるファーム・トゥ・テーブルの定義を教えてください。

 

S: 2008年から、私たちは環境の持続可能性と品質にこだわってきました。コモックスバレーで最高の料理を提供し続けるために、できるだけ多くの地元の生産者や農家と協力することを目指しています。私たちはすべてをこの地域内で完結させること目標とし、食材の約80~85%はバンクーバー島内から調達しています。コミュニティに貢献することには大きな満足感がありますし、環境負担軽減への影響も大きいと考えます。ある時、南アフリカ産のレモンを見つけたときに非常に驚いたんです。想像してみてください、料理に絞る瞬間のために、遥か遠くから運ばれてきたレモンを!現在、全世界中、季節に関係なく何でも手に入る時代になっています。例えば1月にイチゴを食べることが出来ますが、ローカルズでは、季節外れのものは一切提供しません。自然のリズムを大切にし、周囲の環境、季節にフィットしたサービスを提供しています。

 

V: メニュー作りのインスピレーションは何ですか?

 

J: 私たちは食材そのものに焦点を当てています。例えば鹿肉のロインなど、幸運にも私たちは本当に素晴らしい地元の食材にアクセスできる環境にあります。その為調理法はできるだけシンプルであることを心掛けています。私はこの地域で生まれ育ったので、地元農家の方々とは個人的に付き合いがあります。食材が数キロしか移動せずに、料理し、お皿に乗るのが理想的だと考えます。

 

V: 食とホスピタリティの魅力は何ですか?

 

S: 私は特別な体験を共有することに価値を置いています。短く時に厳しい人生の中で、特別な瞬間を味わい、一緒にいる人々や目の前の食べ物を噛み締めることが大切だと思います。より多くのお客様にその様な特別な体験を提供できることは、私にとって大きな喜びです。

 

V: レストランが直面している最近の課題は何ですか?

 

S: 近年、食材や労働力などのコストが上昇している中、何が利用可能で価値があるかを再認識することが重要だと思います。外食の頻度は減少傾向にあるかもしれませんが、私たちはお客様が外食する際にはハイクオリティーな体験を提供し、その瞬間を楽しんでいただけるよう最大限努めています。

 

V: 食べ物はあなたにとって何を意味しますか?

 

J: 私にとって食べ物は全てです。食べ物は、人との繋がり作り、どこに行っても会話の中心となり打ち解ける手段となります。人と出会い、知り合う素晴らしいきっかけにもなり、私たちを一つにします。そしてローカルズは私の家の延長として見ています。ローカルズに来ると、まるで私の家に足を踏み入れたかのように感じてほしいからです。素晴らしい時間を過ごし、私たちのホスピタリティを通して我が家に招かれた来客のように感じて貰えたら嬉しいですし、それが使命とも感じています。

 

V: ジョナサンシェフは多才だと聞いています。ローカルズ以外にどのような情熱をお持ちですか?

 

J: 私はノースバンクーバーアイランド料理協会の会長を務めており、毎年6月にコモックスバレーで開催される西カナダ最大のシーフードフェスティバル、BCシーフードフェスティバルを主催しています。また、地元のアルチザンアイスクリームショップ、「ブルースプルースアイスクリーム」を開店した経験もあります。さらに、シェフや生産者とともに食業界に関するトピックを議論する隔週ポッドキャスト「エディブルバレーポッドキャスト」のホストも務めています。加えて、ノースアイランドカレッジの料理学科で教えています!

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# VOICE 171

Locals Restaurant

Jonathan Frazier, Chef&Co-Owner,

And Sean Poole, GM&Co-Owner

Locals Restaurant was founded in 2008 by husband and wife team, Chef Ronald and Tricia St. Pierre. With a mission to bridge the producer-consumer gap, they married the bounty of the Island with culinary artistry to deliver a unique and unparalleled dining experience. Over the St. Pierre's 15 years in business, Locals set a new standard for the Comox Valley’s renowned food culture.

In May 2013 Locals moved into the newly remodelled Comox Valley Heritage building known to local residents as The Old House. Great care was given to preserve as much of the original building as possible and to blend the newer addition with the old as much as possible.

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